脳卒中が引き起こすよくある後遺症のひとつに「片麻痺」があります。これは、身体の半分の手足が動かなくなる症状で、歩行や手の動きに支障が出ます。片麻痺に対するリハビリテーションでは、「歩行訓練」や「上肢機能訓練」が必要です。歩行が困難な場合には「下肢装具療法」が行われ、装具によって歩行をサポートし、効果的な歩行訓練を可能にします。これらの装具の選定は症状や状況により最適なものが異なるので、リハビリテーション専門家のアドバイスが重要です。
また、脳卒中後に起こる片麻痺には、筋肉が固くなる「痙性麻痺」もあります。筋緊張が強くなると、日常の動作に支障をきたすことがあります。最近では、この筋緊張を和らげるために「ボツリヌス療法」が使われます。これにより歩行や手や腕の動きが改善され、介護の負担も軽減されます。関節の硬直を予防し、痛みを軽減する効果も期待されます。